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フラット為替の説明について |
フラット為替について |
本ホームページ開設後、様々な方から「フラット為替」ってどういうものでしょうか?
という旨のご照会をたくさんいただきました。
このホームページのコンセプトは皆様に広く知っていただくということですので、 どこまで簡単にかつシンプルに説明できるかわかりませんが、 できる限り簡単に説明していきたいと思います。 確かに実際の監査現場で監査法人の方々とお話していても、実はフラット為替なる金融商品を知らず、その構造も知らない場合が多く、 監査法人の方々にフラット為替というのはどういう金融商品でどういう特性があるのかという説明を数多くしてまいりました。 となると監査の現場でさえフラット為替に対する理解はまだまだ浅いようで、これで監査をされてしまうことに懸念を感じてしまいます。 このことから、「広く知っていただきたい」というならば、フラット為替についての説明をしていったほうがよいと思いました。 なお、説明項目の中で内容のレベルに応じて、(初級)・(中級)・(上級)と区別がわかりやすいように進めるつもりです。 専門家の方にとっては、ある意味基本的な内容ですので、読み流していただければと思います。 はじめはごく一部の説明になると思いますが、少しずつ説明を加えて行きたいと思いますので、ご了承ください。 |
為替のはなし − (初級) |
本ホームページで取り上げている為替とは外国為替のことです。
外国為替とは、異なる通貨の決済を行うことです。
といってもわかりにくいと思いますので、簡単に米ドル(以下「USD」とします。)と日本円(以下「JPY」とします。)を交換する取引と思ってください。
(本当は特に通貨は定めがありませんが、ここではこういうことにしておきます。)
本ホームページでは輸入企業の外国為替取引についてフォーカスされていますが、通常輸入企業はUSD建で商品・原料等を輸入するため、そのUSD代金支払のために、USDを別途調達しなければならず、 金融機関からUSDを受取り(以下「USDを買う」とします。)JPYを支払い(以下「JPYを売る」とします。)、USDを調達します。そのUSDで輸入先にUSDを支払う形となります。 こういう「USDを買いJPYを売る」という取引は、輸入企業が行うことが多いことから、「輸入為替」と呼ばれています。 また逆に輸出企業は金融機関にUSDを支払い(以下「USDを売る」とします。)JPYを受取る(以下「JPYを買う」とします。)ことで、輸出先から受取ったUSDをJPYに交換するわけです。 こういう「USDを売りJPYを買う」という取引は、輸出企業が行うことが多いことから、「輸出為替」と呼ばれています。 |
スポットレート? − (初級) |
スポットレートとは、一般的には当日(または2営業日後に)外国為替を行う際の為替レートです。
わかりにくいでしょうから、スポットレートとは「今の為替レート」とイメージしてください。
ニュースでもよくあるとおり、例えば現在の東京外国為替市場で1ドル=105.50円と言われていたら、 「スポットレートが105.50円」ということです。 (実際には売りレートと買いレートに違いがあるので、1ドル=105.45-55円というような表示をしています。) スポットレートは単にスポットとも呼ばれています。他にもUSD/JPYスポットなどと呼ばれることもあり、その呼び方は様々と言ってよいでしょう。 ここではスポットと呼ぶことにします。 |
先物為替? − (初級) |
先物為替とは、あらかじめ決められた期間後にあらかじめ決められた為替レートで外国為替を行う取引です。
例えば1ヵ月後に105.40円でUSDを買い、JPYを売るという取引です。その為替レートはそのときのスポットレート、USDやJPYの金利などを元に決められます。
今すぐにUSDを買うのではなく、1ヵ月後に買うことになります。
こういう外国為替を先物為替と呼びますが、呼び方は様々で先物予約・先物為替予約・フォワード・輸入(輸出)予約・先物輸入(輸出予約)など、いろいろ呼ばれていますが、同じものです。 ここでは先物予約、売買のサイドがわかっていれば輸入予約・輸出予約と呼ぶことにします。 |
フラット為替とは? − (初級) |
フラット為替とは、一般にあらかじめ決められた期間内において、あらかじめ決められた同一の為替レートで複数回の先物予約を行うこと(を契約時に決めること)です。
これだけではわかりにくいので、問題となっている輸入企業向けの外国為替、すなわち皆様がUSDを買ってJPYを売る輸入為替についてお話します。 期間は10年、決済(受払い)は毎月(10年で120回)としておきます。 改めてフラット為替とは、10年間毎月のUSDの買い・JPYの売りを同一の為替レートで行う輸入予約のことです。 通常の輸入予約とは違い、フラット為替と呼ばれる金融商品は、その契約時に複数回の輸入予約が同一レートで決められます。 2004年4月7日現在では、スポット105.50円とすると、だいたい92円くらいで取り組むことができます。92円でUSDを買う輸入予約を毎月10年間、計120回行います。 |
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(注意) 本ホームページはあくまでも個人的なものであり、筆者が所属するあらゆる団体とは一切関係がないことを、念の為申し添えます。
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